致命的な損害

From:山川晃弘

今、TVのニュースを見ると、
必ずと言っていいほど出てくる話題は、
長野県で起きた凄惨な事故の話。

15日の午前2時ごろ、
1台のスキーツアー客を乗せたバスがスキー場へ向かう途中、
長野県の山中の一般道でガードレールを乗り越え転落した事故だ。

16日の時点で14人もの方が亡くなり、
いまだに20人以上の方が重軽傷を負っているという、
凄惨な事故になってしまった。

バスの事故と言うと、2012年の4月に起きた
関越自動車道高速バス居眠り運転事故が思い出される。

金沢駅から出発した夜行バスが
東京駅およびディズニーランドへ向かう途中に
日本国内として前例のない7人もの人が死亡した事件だ。

この時もバス運転手の過労による居眠り運転が原因で、
長距離を交代もなしで一人で運転させるのは問題があると指摘され、
意向、バス会社は2人による交代制になったはずだが、
それでも今回のような事故が起こってしまった。

さらに、死亡者数としては7人から14人になってしまうという、
倍の結果になってしまった。

TVの報道ではバスは予定の経路を走らず、
高速道路ではなく、
なぜカーブが多くて危ない一般道を使ったのかが疑問視されている。

今年の冬は暖冬なので、路面も特に凍結していなかったそうだ。

事故のあった道路のタイヤ痕を見るに
右側のタイヤ痕しかないため、
左カーブを曲がるときにスピード超過で、

完全に車体が右に傾き、
片輪走行となって激突したものと推測される。

このスキーツアーは、激安ツアーだったらしく、
利用している客はあまりお金をもっていない
学生ぐらいの若い年代ばかりの子たちが犠牲となった。

今回のこのバス会社は事件の2日前に
整備不良による一台のバスの運行停止とする
行政処分を受けていたばかりだとという。

また、以前の立ち入り検査では、
業務上の問題点の一つとして、
従業員の過重労働も指摘されていたと言うのだ。

上記の関越自動車道高速バス居眠り運転事故と
結局は同じような原因だ。

だが、ツアーを企画した会社にも問題はある。

やはり激安ツアーを企画する段階で、
業務上、社員の管理や整備がしっかりしているバス会社よりも、
こういった欠陥のある業務をしている
バス会社としか経営が成り立たなくなってしなう。

このターゲット層を狙って、
市場を独占していたなら話は別だが、
そこまでの業務意識はないだろう。

安ければ集客できると勘違いした、浅はかな考えだと思われる。

薄利多売のようなマーケティングスタイルで、
このような事故を起こしてしまっては、
別段、ツアー会社のせいでなかったとしても
金銭的な損害だけでなく、信頼も大きく失墜してしまう。

現に、これから3月の下旬まで、
この会社で予定されていた全ツアー内容を
キャンセルすることになってしまった。

その間のキャッシュフローは全くない状態である。

営業を再開したとしても、信用は地に落ちているため、
特に新規顧客を集めるのに、
苦戦を強いられることは間違いない。

あなたの会社のサービスは大丈夫だろうか?

経費削減、経費削減と言われる中、
顧客の命やお金、信用に影響を及ぼすものは、
本当に最終手段として用いるべきだ。

経費削減のために
顧客へのサービスの質を落とす前に、

まずは、顧客に影響しない、
自分たちが我慢すれば何とかなる問題から
対処すべきだ。

事務用品を少し削ったり、
飲みに行く経費を少し削ったくらいで、
顧客には影響はない。

山川晃弘


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