素敵なコミュニティを築いた小さな名店

From:山川晃弘

昨日、去年から通っている
自費治療の整体へ行ってきた。

その施術中の世間話で、
この周辺のオススメのランチはないか?と聞いてみた。

12時からの施術だったので、昼食は食べておらず、
家に帰ってから作るのも面倒だし、
何を食べるかも決めてなかったので、
聞いてみた次第だ。

そしたら、
近所にオススメの鶏料理専門店(正確には居酒屋らしい)があり、
良く通っているらしいのだが、
そこのランチの唐揚げが絶品とのこと。

とにかくべた褒めだったので、
興味をそそられた僕はそこまで言うなら行ってみようということで、
施術後にさっそく、行ってみることにしたのである。

そこは駅前にある、ちょっと大きな通り沿いで、
自宅から最寄り駅までの途中のルート上にあったのだが、
今まで入ったことはなかった。

とりあえず外観は洋風な居酒屋と言うか、
バーというほどではないんだけど、
オシャレな立ち飲み風な感じと言えば、
ニュアンスは伝わるだろうか?

自動ドアではない、手動のドアを横に開いて
入った店内は、外から見た中と同じように
若者が集いそうなオシャレな感じになっていた。

1人なので、カウンター席に座り、
さっそく、おすすめの唐揚げプレートランチを注文。
ソースは5種類から選べて、ドリンクも付いてくるらしい。
王道のタルタルソースとホットティーを注文。

注文したものを待っている間、
店の中では、隣の3人組のお客と店員さんが話していたのだが、
3人ともこれまた料理をベタ褒めしていた。

まだ食べてないけど、そんなにか?
と思いながら、はやる好奇心を抑え、
その客たちと店員さんの会話を聞きながら料理を待つ。

そうして、満を持して、
ついに登場した唐揚げプレート。

メインの唐揚げがいっぱいあるだけでなく、
ご飯、フライドポテト、サラダもついてボリューム満点な内容。
ソースも小皿にたっぷり乗って、ドリンクも付いて、
これで750円は安くて良心的。

唐揚げはアツアツで、外はカリカリの中はジューシーで、
噛んだところから肉汁がしたたり落ちる、
まさにTVで見るような理想的な唐揚げの出来。

選んだタルタルソースともこれまた絶妙にマッチし、
唐揚げの美味さを引き立てる。

付け合わせのポテトもカリカリで、
サラダもシーザードレッシングの掛かった甘みのある
味わいが全体のプレートの調和を生む。

隣の客がベタ褒めするのもわかる気がした。

昼過ぎに来店したので、
チラホラと客が少なくなってきたところで、
店員さんに話しかけてみた。

今日は整体の先生の紹介で来店したことを伝えると、
ご存知だったみたいで、とても喜んでもらい、
たわいない話をしていると、さっきとは違う隣の客や
料理を終えた店長さんも話に加わってくれた。

そんな中で仕事柄、私がこんなに良いお店なら、
もっと広告を出してお客さんを集めないともったいないと言うと、
店長さん曰く、今はこのままでも良いとのこと。

それは、欺瞞とかそういうのではなく、
元々店内に客さんは入店出来てせいぜい
12人程度の小さなお店。

昔、TVの取材などのオファーもあったらしいのだが、
断ったとのこと。

理由は新しいお客さんが増えて、
リピーターになってくれている今のお客さんたちが
食べれなくなってしまうのが、嫌とのこと。

確かに隣で話に加わった男性と
その後に来店したお客も常連さんらしく、
みんな顔見知りらしい。

その店に通っているヘビーユーザーは、
1日3食、全部食べに来ることもあるらしい。

そうなれば、自然と集まるのはいつものメンバーになるならしく、
お店が休みの日でも客どうしで集まって、
焼き肉などに食べに行ったりするほどの仲らしい。

小さい店ながらも素敵なコミュニティが形成されており、
口コミと常連客で経営が回っており、
特別、広告にお金を掛けなくても良いという、
まさに小規模店舗の理想のスタイルを実現させている。

この小さな名店が提供してくれたのは、
美味しい料理ももちろんあるが、
店長の気さくな性格と店員さんの対応の良さ、
そして、この常連客と築き上げている
居心地の良い雰囲気なんだろうな、と実感した。

見習いたい顧客と接し方の模倣例だった。
勉強になったランチであった。

山川晃弘

PS
僕もこれからちょこちょこ顔出しして、
常連客の方とも知り合いになろうと思う。

食を通じてのコミュニティに参加できるのならば、
自称食通の僕としてもとても憧れる。